こんにちは。
万国吃驚堂カラーリスト兼シャンプーソムリエの西田です。サロンワークの中ではお客様の頭皮や髪の状態をチェックしていますが、たまにトラブルを抱えている方がおられます。
その中の一つ頭皮の赤みについて書かせていただきます。
みなさんの頭皮は健康な青白い色をしていますか?
頭皮の健康状態は頭皮の色によって判断をすることができます。健康な頭皮の色は青白い色をしていますが、赤色になってきたら注意が必要。
野外で過ごすことが多い方は、頭皮が日焼けをして全体的に赤くなる可能性もありますが、今回は『頭皮の一部が赤い』という方に向けて、頭皮が赤色になる原因と簡単な対処法をお伝えしたいと思います。
目次
頭皮の赤色は危険のサイン
みなさんは自分の頭皮状態をチェックしていますか?
チェックする習慣があるって方の方が少ないかもしれませんが、実際にみてみるとびっくりする方も多いです。
『頭皮が赤い!』
その症状をみると何か重大な病気かと慌ててしまうこともあるのではないでしょうか。そんな頭皮のトラブルは皮膚科に行き、薬を処方してもらい対処をすることが定番かと思われます。
では、そもそも頭皮が赤色になる主な原因とは何なのでしょう?
頭皮が赤色になる原因
部分的に赤みが出ている症状のパターンとして多いのは、後頭部から首にかけて起きているパターン。なぜこのような部位が赤色になりやすいのかというと、いくつかありますが、主に次のような原因が考えられます。
- シャンプー剤の流しが不十分
- トリートメント剤を残し気味に流している
- シャンプーやトリートメントの流しを一つの方向だけでしている
何となくイメージしていただけますか?
そう!頭皮の赤み(炎症)は残留した脂が原因となって起きることが多いのです。
実はシャンプー剤やトリートメント剤には油成分が沢山使用されており、洗浄成分である界面活性剤でさえ油から作られているのです。
つまり、きれいにしたり、健康的な頭髪を求めて使ったシャンプー剤やトリートメント剤の流し残しが頭皮トラブルの原因となっている可能性が非常に高いと考えられます。
脂残りが頭皮トラブルに繋がる理由
では、脂が頭皮に残るとなぜ炎症が起こるのでしょうか?
みなさんもニキビの経験や基礎知識はあるかと思われますが、ニキビは毛穴の皮脂分泌が多い方に起きやすい皮膚炎です。
頭皮(毛穴)に脂がたまるとアクネ菌と呼ばれている常在菌が繁殖し炎症を起こすのですが、このアクネ菌と同じような性質を持つマラセチア菌と呼ばれる常在菌が頭皮には存在します。
この2つの常在菌の特徴は脂が大好物。なので、シャンプー剤やトリートメント剤をしっかりと流さないと常在菌のバランスが乱れ皮膚炎を起こしてしまいます。
さらに、油脂は紫外線や酸素に触れることにより酸化が促進され、刺激物質(活性酸素)を放出するので皮膚炎が起きる可能性が高くなるので注意が必要です。
なので頭皮が赤色になっている方は、まずはシャンプーやトリートメント後の流し方を変えてみましょう。それだけで改善の傾向がみられる方もおられます。
誰にでもできる対処方法
頭皮ケア① スカルプブラシを使う
対処方法の一つとして、シャンプー用のスカルプブラシを使用することをおすすめします。ブラシで頭皮を優しくときながら洗い流すことで頭皮に余分な油成分が残留するのを防げます。
そして、毛穴に生成されやすい過酸化脂質もしっかり取り除くことができ、血流も促進されるので清潔で健康な頭皮環境を保つことができます。
頭皮ケア② 頭を洗うときの角度を変える
もう1つのポイントは、頭皮を流す時の角度を変えること。真下を向いて上からシャワーをあて流すことで油成分をしっかりと流すことが可能になります。
真上を向いた状態だけで流していると後頭部や首筋のあたりの流しが不十分になり、毛根に余分な油成分が残りやすくなってしまいます。ただ時間をかけて流すのではなく、流す時の頭の角度にも気をつけてみてください。
頭皮の炎症は薬をつけても洗い方を改善しないと繰り返し起きる可能性がありますので、心当たりのある方はぜひ今日から試してみてください。